パレスチナ自治区からイスラエルへ:検問

 バスでパレスチナ自治区からイスラエルに戻る途中、自治区との境でセキュリティチェックがある。パレスチナ自治区に入るときは素通りするのだが、イスラエルに入る時は必ず止まり、パスポートチェックを受ける。

 検問所の前でバスが止まると、パレスチナ人だけがぞろぞろとバスを降りていく。彼らは外でイスラエル兵の前に一列に並び、順にパスポートを見せる。終わるとまたバスに乗ってきた。

 イスラエル人と私のような外国人はバス内で待機する。バス内にも銃を持ったイスラエル兵が乗り込んできて、順番にパスポートをチェックされた。

 

 同じパスポートチェックでも、わざわざパレスチナ人だけ降ろす。
 一緒に中でチェックすればいいと思うのだが、治安が安定しているからそう言えるだけなのかもしれない。イスラエル側からすれば、敵対している地域の人間を受け入れるのだから厳しくチェックするのは当然、ということなのだろう。
 しかし、このような行為がパレスチナ人はイスラエル人とは違うのだという意識を植え付けているような気がしてならない。

 

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バスの車窓からみるベツレヘムの街並み

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イスラエル兵。エルサレムの町中で撮影。検問所にも同じ格好の兵がいます。